沖縄社長インタビュー｜てぃーだブログ

那覇市首里儀保町でお子様向けに学童保育を開き、小・中・高・過卒生向けに塾を開き、大人からシニア世代にはカルチャースクールを開講して全世代に向けた複合教育施設を展開している株式会社マナブ倶楽部の代表取締役社長　山川 学土氏にインタビューしました。

— 御社の経営理念・事業内容を教えてください

「地球上、すべての人々にマナブ楽しみを届け、個々人の未知の可能性を最大限に引き出し、グローバルに活躍する人材を育成し、地球社会に貢献する。」


【事業内容】
子どもから大人、高齢者と世代関係なく楽しくマナブことができる複合教育施設。
大きく3部門から構成。
・全世代対象の生涯学習部門
・小学生対象の学童クラブ（学童保育）
・小中高過卒生対象の進学塾部門、山川義塾



施設内を案内する山川代表。想い、これからの展開もお聞きしました。


「体験」というものを大切にしています。
学童でマナブことの楽しさを知ってもらい、塾で学問に磨きをかけ知識を増やし考える力を養い、カルチャースクールでいくつになってもいつからでも学ぶことを楽しんでいただけるような全世代に向けてマナブことの体験ができる教育施設を地域に提供していくことを目指しています。

— 継承のキッカケをお聞かせください

父は生まれも育ちも沖縄ですが、塾経営は鹿児島で行っていました。父の背中を見て育ち、将来は私も父の築き上げた私塾を日本全国、世界に展開し社会貢献していくことが私の使命だと幼きながらずっと心に抱いておりました。
さらには、私が継承する頃には父の故郷である沖縄でも「山川義塾」を展開していきたいとも考えていました。ちょうど私が大学を卒業する頃に画家である叔母、父と協議を重ね、創業２０年のノウハウのある進学塾部門と付随して、より一層現代社会のニーズに応えることができる会社を沖縄で立ち上げようとのことで株式会社マナブ倶楽部ができた経緯があります。

沖縄での会社設立時、私は新卒で入社した証券会社に勤めていました。大学を卒業する際、就職せずにそのままマナブ倶楽部に携わるか、「他人の釜の飯を食う」という言葉にもあるようにまずは別の会社に就職するかで葛藤していました。
正直、私はそのまま沖縄に行こうという想いの方が強かったですが、父と母からの反対もあり、なおかつマナブ倶楽部で働く前に別のフィールドで会社員として社会人を経験してみたかったという想いもあり、厳しい、激務、数字との闘いなどのイメージのある証券業界にあえて飛び込むことを選択しました。


約600人いる同期社員の中で、通年の成績が上位に入る優秀な成績を残すことができました。
この証券会社でとことんやりたいという想いもありましたが、さらに数年残るかマナブ倶楽部で創業期に汗水流すかを悩んだ末に選択したのは、会社の創業期を経験できるというのは人生の中でも貴重な時間と考え思い切って証券会社の退職を決意しました。

上司、先輩、同期、後輩にとても恵まれました。今でも連絡を取り合っていますし、元上司は今でも気にかけてくれて連絡をいただくこともあり感謝しております。

そして、マナブ倶楽部に入社して約1年半後、代表取締役に就任しました。

— 事業のターニングポイントについて教えてください

代表就任後は、マナブ倶楽部の強み・弱み、存在意義はそれまで以上に熟考するようになりました。社長業と「一社員、営業マン（証券時代の名残）」とのギャップを本当の意味で埋めるのに約1年かかりました。

私含め、社員一同マナブ倶楽部をどんどん広めていきたいという想いは同じですが、マナブ倶楽部の理念、究極の目標を共有していないことに気づきました。マナブ倶楽部の存在意義はなんぞや・・・と自問自答を重ね、社員にもなんぞやと繰り返し問いかけ、考え抜き、出来上がったのが先述の理念なのです。

決して、容易ではない。もしかしたら私が社長の間、もしくは生きている間に成し遂げることができないかもしれない。でもそれをきれい事と言わず、本気で追究していくことにマナブ倶楽部の存在意義があると強く思いました。
どんなときも、無風のときも逆風のときも追い風のときも、素直に謙虚に社員一同、この崇高な理念を追い求める。さすれば、道は開けると信じています。

経営理念一行目にあるように「地球上すべての人々に・・・」全世代、全地球人対象。
これを成し遂げるためには、全部門に力を注がないことには理念の「りの字」も見えてこないと強く感じました。
このままではいけない、世のため人のため、きれいごとと言われようがなんだろうが、追い求めなければいけないと強く思えたのが社長としても会社としてもターニングポイントだと思います。
今一度、創業したつもりで事業を世に展開していこうと強く思いました。

— 御社の魅力はどのようなところでしょうか。

同一施設内で3部門すべてを提供できること（利便性云々ではない）に一番の魅力があると自負しています。

私たちは、この複合教育施設から溢れ出す目に見えないシナジー効果に期待と想いを込めています。
例えば、学童クラブの子どもたち、山川義塾の小中高過卒生、生涯学習で通われる全世代、特に私世代よりも上の世代の諸先輩方々による目的は違えど何かをマナブために自らこの複合教育施設にいらしているすべての方々によるお互いの様々な交流。仮に直接的な会話がなかったとして、それぞれの光景が垣間見える環境ってだけでも無限大の可能性があると自負しています。
特に未来を担う子どもたちに様々なマナビの場を目で見て、もしくは実際に体験してもらい、のびのびとたくましく育ってもらいたい。この学び舎からアジア、世界へと羽ばたく人材になってもらいたい。まずは、沖縄の子どもたちにそういう場をどんどん提供していきたいです。

— 今後の御社のビジョンについて教えてください

山川代表のお姉様もマナブ倶楽部の運営をサポート。

いたって単純です。
まずは、この複合教育施設を那覇市首里儀保から中部、北部と沖縄全土に提供できるように一人ひとりのお客様を大切に展開していきます。そこから、日本全国、世界へと波及させていきます。

大事にしたいのは、どこのマナブ倶楽部に通っても等しく満足いただける学び舎を展開していくことです。さらに、お客様の満足はもちろん、従業員のやりがいも創出していきます。広くマナブ倶楽部を認知していただくことができるのであれば、理念に沿ったものであるのならば、株式上場も選択肢の一つとして取り入れていきます。
とにかくどんな時であれ、経営理念に則って舵を取っていきます。

事業計画としては、今の3部門だけにとらわれず、理念に外れないことはなんでも取り入れていきます。まずは地域貢献できるよう今のお客様方を大切にしていく方針です。

— 一緒に働きたいと思う人物像を教えてください

理念を共にとことん追究できる人物。ベクトルは違えど土台となる考えが同じであることが大事。常に前向きで建設的でプライドがあり、なおかつ思いやりがある人。与えられた境遇に素直に謙虚に邁進できる方をお待ちしております。

— 未来のスタッフへ・沖縄の若者へメッセージをお願いします

私はまだまだ社会に出て間もない半人前の一社会人です。この社長インタビューのオファーを受けた際、素直に嬉しいと思う一方で、身の丈に合わないと思ったのも事実ですが、我々の追い求める理念を発信できるまたとないチャンスと強く想いました。
私個人が若い半人前など関係なくマナブ倶楽部のことを考えたら、出させていただくという一択でした。まだまだ創成記の会社ですがブレることなく理念を追い求めます。素直に謙虚にどんなときも社員一同邁進します。

私よりも若い方々は、たくさんのことに是非自分の目で見て、実際に触れてみてください。誰もが最初は初心者です。
「何かをマナブためには、自分で体験する以上にいい方法はない」。これに尽きます。自分で自分の可能性を決めつけず、どんどん前に進みましょう。あなたが社会に出る年齢になった時、もしくはご縁のあるタイミングで我々の理念に共感いただけましたら、是非共に世のため人のため、建設的に仕事をしましょう。心よりお待ちしています。