(代表取締役社長の小岸弘和氏(こぎし ひろかず))
— 御社の経営理念・事業内容を教えてください
65年目になるワタベウェディング株式会社は京都に本社を構えています。
そのワタベウェディングの沖縄拠点を統括する会社として置かれて16年目を迎えます。沖縄創業のときから意識してきたことは、「独自の文化を築いていこう」ということでした。歴史ある会社の一員ではあるが、よりベンチャースピリッツを持ってやっていこう!としてスタートしてきた会社です。
それはなぜか...?
何のためにワタベウェディングが沖縄に拠点を置くことになったかという理由になりますが、沖縄に「リゾートウェディング」というものが黎明期(れいめいき)を迎えたタイミングでそれを拡大する為に戦略的に置かれたわけなのです。だからこそ、よりチャレンジすることを忘れないでいようと。
『チャレンジングスピリッツ』『ベンチャースピリッツ』
2016年から代表として取り組んでいますが、創業の頃から外部としても関わってきました。
『楽しくなければ、やったところでしれたもの』というのが私の考え方であります。これを沖縄ワタベウェディングにも浸透させながらドンドンやっていこう!としています。ここで言う「楽しくなる」ということは、”やりたいことをやる”という事ではなく、「自分たちで強くなること」です。
強くなると何でも自分達で動かしていけるよね。それこそが、
自分たちでなんでも主体的に動かしていけるということこそが本当の意味での「楽しさ」につながると思っています。
単純にワタベウェディングのグループ会社という位置づけではなくて『沖縄ワタベウェディング』として主語となるよう、自分たちが主体となるような取組み姿勢でやっていこうと活動しています。
「楽しいことだけ」、「好きなことだけ」では仕事は続けられません。ときにはハードなことももちろんあります。だから、『強くならなければいけない』”強さ”が求められるのです。私たちが扱っている商材(業態)はウェディングなので、”華やかさ”や”美しさ”という部分だけが目立つかもしれませんが、それを創っていくことはけして華やかでもなければ楽でもないです。
とくに日本のお客様においては、その人の一生の中でも最大の幸せの瞬間を作りにいらっしゃいます。
そこに対しての緊張感はあるわけで、それを適当には絶対にできませんし、大成功して当たり前、そういう中でのビジネスでありそれらを取り巻く段取りがあるわけです。それを「チーム」でやっています。だからこそプロフェッショナルでないといけないですし、プロであることを追求していくことは当たり前なのです。
だからこそ「力をつける」、「強くなる」、「ビジネス的な筋力をつける」ということ、それが私たちの考えです。
— 沖縄ワタベウェディングが考える沖縄のインバウンド環境とは
日本国内の1,000組にも満たない人たちから始まったのが沖縄の「リゾートウェディング」でした。それが2016年のコンベンションビューローの発表では16,000組以上のリゾートウェディングがあって、さらにそこに「フォトウェディング」という別の領域もできてきて、その上で「インバウンド」の波がやってきました。2017年には17,288組となっています。
※参照元:
沖縄県観光振興課
これに関しては、もちろん沖縄に拠点を置いて活動していく上で将来的には、万国津梁ではないにしてもアジアに向いて拓いているという感覚が大きな武器にはなると思ってはいましたが、ここまでの大きなインバウンドの波は、2004年や2005年の頃は想定できませんでした。
そして中国の急激な発展、さらにLCCのようなインフラが出来てきたのです。当初の私たちが提唱していた沖縄ウェディングアイランド構想では、沖縄を日本の中でのウェディングのメッカにしようという考えでした。このときのポイントは、飛行機の座席数でした。基本的にはANAとJALしかなかったところにLCCがやってきて良い意味での大きな誤算が生じたのです。
これにより我々ワタベウェディングは、日本だけを見ているわけでは無いということを、キックオフミーティングで全社に話しをしています。
これからは日本を含めたアジアの戦略的会社としてどう活動していけるか、これを考えていかなければいけないと思っています。
日本だけを見ていないという展開には、2つあります。
1つは「インバウンド」です。
ワタベウェディングとして最も得意とする従来の挙式スタイルは日本の結婚式スタイルですね。このスタイルを望んで香港や台湾、中国から来てくれます。それが今どういうことが起こっているかと言うと、フォト(写真)だけという人達も出てきました。大好きな日本で「想い出」だけ作れれば良いという新しいスタイルです。それらも含めて受け入れていくというシナリオをつくっていくことがまず一つ。
2つ目は、「日本ならではのフルサービスの感覚」、「日本スタイルをアジアに持っていくこと」です。
日本スタイルを喜んでいただける海外の方もいるので、海外で日本スタイルを好きになっていただきそこから日本に行きたいという旅行需要につなげていくこともできるのです。日本に行きたい、沖縄に行きたいという導火線ですね。こういう役割にウェディングがコンテンツとしてなっていけば良いと考えてます。
ワタベウェディングの拠点はアジアにも広がり現在は、香港、台湾、シンガポール、バリと展開しています。
今はシンガポール以外、お客様を送客するための拠点となっていますが、今後は各国(現地)でも挙式を挙げられるようにすることです。上海の人には上海の人が喜んであげられることをしてあげること。
「インバウンド型」と「輸出型」、さらに「現地展開型」と選択肢を拡げ対応できるようにしています。
— そんなグローバル環境にある沖縄でワタベウェディングが求める人物像は?
絶えず言ってきてますがまずは「元気であること」、そして自分なりの「成功体験を積み上げている」人です。
大きな成功という意味ではなく、自ら目標を定めてそれをクリアして学ぶ人、あるいは目標を掲げて走ったが失敗したり、悔しい思いもしたけどそこから学んで次に活かすことができる人、チャレンジしていくことによっての成功体験、やり遂げた感、この経験則を持っている人です。これも私たちの成功体験の定義です。
そして現状不満足です。今日より明日、明日より明後日と常に向上心を持つことです。自分は成長していると思っていける、こういう人に集ってもらいたいし、会社というステージで駆け抜けてもらいたい。
— 小岸社長からみて入社後、印象のある学生はどんな子でしたか?
今年トライアルしたことですが、2017年入社の専門学校卒業の1人の男の子が、専門学校でカメラをやってて、うちでリゾートウェディングのフォトグラファーをやりたいと言ってきました。内定後はずっとアルバイトをしていのたで、ほぼ即戦力の形で4月入社になったです。
カメラマンは年齢経験が必要とされてた時代もありましたが、今は「感性」と「コミュニケーション能力」がウェディングの場面では特に求められると思います。アクティブに動き回る若い人の活躍はお客様からみても気持ちの良いものとして好印象だと思います。お客様の評価も高いですね。
じつは2018年にカメラマンの養成学校をつくれないか検討していました。
今後間違いなく若手のカメラマンのニーズはあるので養成学校で経験を積んでうちに入社してくれるも良し、自分で独立してうちから仕事を依頼されるも良いわけです。そういうステージをワタベウェディングは作ろうとしているのです。お客様はいるのだから
プレイヤーを育てる環境づくり、人材育成機関を作ることまでが1つのポイントになると考えてます。
若い人たちでSNSでも良い写真をあげている子たちもいますから、そういう子の中から写真の関心の高い人たちにベーシックな訓練とOJTを積み上げればある一定レベルまでは引き上げられると思います。そういうことができる会社であるということが、沖縄ワタベウェディングというチームをまた活性化されることにつながっていくと思っています。
— 沖縄ワタベウェディングが考えるグローバル人材のキャリアプランは?
グローバル人材は国籍問わずです。海外からの留学生だけでなく日本人も沖縄人もその対象です。そしてここは琉球王国だった土地なのです。
外にでることに対してストレスもない感覚なのです。
アジア圏内においては東京までも含めて沖縄から2時間圏内で動けますよね。こういう流れを作っていくつもりです。だからこそ意識はフラットでいます。
今年も中国からのメンバーも迎え入れ、台湾にいたときも台湾メンバーと一緒にやってきましたし、ベトナムの工場も自分が統括してますが200名のメンバーもいますし、意識は変わりません。この「感覚」でやっていかなければいけないことと、また、中国の人は上昇志向も高いです。それも大切なこと。
会社を踏み台にして出ていく人材輩出企業であっても、私は構わないと思っています。沖縄ワタベウェディングでがんばってステップアップで次に行くという人もいる。でも徐々にチャレンジしたくなるような場面を、マネージメントしていく場面を創っていくことが必要です。それが、沖縄、中国、台湾、ベトナム、バリと可能性はいくつもあるので、アジアの中でマネージメントが必要な場面をどうこれからの5年、10年で作っていけるかなと思ってます。
例えばバリがわかりやすいのですが、今は日本人のお客様を迎え入れるだけのマネージメント体制もこれからは変わってきます。グアムは韓国の人が多くなってきてますし、バリはジャカルタから来るインドネシアの人も増えました。
今までの発想を変えていくことをぼくらも含めて求められています。
日本だけでという視点で語るウェディングはもう終わると思います。もちろん日本は日本の需要はありますが、これからの考え方として日本でどうするか、ではなくアジアでどうするかという考え方にしていかないといけない。
そういう意味では先頭にいるのは沖縄だと思います。だから私は沖縄から発信していくべきだと思ってます。ステージの第1歩がたまたま沖縄というだけで、東京であっても大阪であっても良いわけです。沖縄もアジアの国の中でのステージの一つでしかないということ。人口的にも地政学的にも今後の50年で最も発展していくのがアジアですから、そこをおさえられるような人材が日本からも琉球からもアジアの他の国々の人たちも動き回れるようになればより良い人生が送れるのではないかと私は思います。
一朝一夕でできることではないですが、だからこそスタッフには毎日そのような話しをしてます。そういう想いを持つことで、新しいスタッフが入ると3年で会社は大きく変わっていきます。
— グローバル人材を目指す若者たちに向けてメッセージ
グローバルというのは耳心地はいいですよね。グローバルという言葉に酔うのではなく、
自分が20年前後生きてきた間に培ってきたものを全部ぶつけられるような感覚で挑むような人に是非きてもらいたいと思います。
単純に海外で仕事してたらグローバルというのではないと思います。グローバルにやってきたことというのは、そのエリアの人たちをも感動に包み込むことができるか、人を巻き込むことができるかということ、一緒にともに動けるかどうか、それでこそグローバルだと思います。
グローバルにやってきた先輩たちがワタベグループにもいたからその組織と集団ができてており、私たちもその恩恵にあります。自分の足跡を日本以外にどう作れるかがグローバルだと思います。
本当にそれだけの勝負ができる気概と想いと今までの実績(何かにチャレンジをしたという記憶・記録)を持って来てもらいたいなと。英語が喋れるとか中国語が話せるとかどうでもよくて、
これからはコミュニケーションがとれて、物事を成しえる力があるかどうかが大切です。
— 小岸社長の言うコミュニケーション能力とは?
人の気持ちをちゃんと掴んで動かせることができるかどうかです。相手の本質を理解するということ。その言葉に何が意味されているのかを理解することです。
言葉の違いだけではなく、「育ち」「環境」が違うわけです。これが異文化ということだと思います。この「違う」ということを理解した上でコミュニケーションをとらないとダメで、いくら自分の育った環境だけでの正論を言っても通じません。
私自身、中国や台湾やいろいろな国の人たちと交渉する場面を経験して思うことは、言葉が100%通じたとしても異文化を受け入れる、理解しようとすることができないとうまくいかない。だったら言葉は75%でもそんな中で異文化を理解し、その感性を持った人が受け入れられるという場面を経験してきました。これがコミュニケーション能力だと思います。
氏名:小岸弘和氏(こぎし ひろかず)
年齢:57歳
企業名:沖縄ワタベウェディング株式会社
役職名:代表取締役社長
出身地:奈良県
出身校:奈良県立生駒高校 ⇒ 立命館大学経営学部
趣味・特技:声出し、エールをきる事、船の操縦(1級船舶免許)
最近観た映画:ボヘミアンラプソディ、ダンボ
印象に残る映画:レッドクリフ
最近読んだ本、また印象に残った本:科学でツッコむ日本の歴史
好きな音楽・アーティスト:ボサノバ系(流していて気にならない系)
好きなお酒:スパークリング or ビール、芋焼酎ロック、チェイサー(炭酸氷なし)
行きつけのお店:「社食」と小岸が勝手に指定している18年の付き合いのある中華料理店「龍府」
”蕎麦屋さんでの飲み方”を教えてくれた100年の歴史を誇る蕎麦屋「長寿庵 渡辺」
↑ともに、小岸が起業した東京・南青山2丁目になります。
いま一番ほしいも:新規事業のひらめき
【沖縄ワタベウェディング株式会社】
■HP:
https://www.okinawa-watabewedding.co.jp/
■本店所在地:沖縄県那覇市壺川3丁目2番地4 拓南ビル2F
■設立:平成15年(2003年)12月1日
■事業内容
1. 沖縄県内挙式施設運営などの挙式サービス事業
2. 海外挙式サービス事業
3. ウェディングドレスの販売・レンタル事業
4. 婚礼関連衣裳・フォーマル衣裳のレンタル事業
5. 動画や写真の企画・販売・撮影・編集などの総合サービス事業
6. 国内結婚式場相談・結婚式・披露宴の企画演出などの総合プロデュース事業
■従業員数:230名(平成29年3月現在)
◆沖縄ワタベウェディング株式会社の採用情報
こちら↓
