『“安心して帰っていただける”地域の人たちの健康づくりに貢献』さむら脳神経クリニック|佐村 博史 院長

「“安心して喜んで帰っていただける”地域の人たちの健康づくりに貢献」さむら脳神経クリニック 佐村 博史院長

浦添市西原にある「さむら脳神経クリニック」は、頭痛やめまいなどの一般的な症状から、脳の病気(脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍等)に関する脳神経外科的疾患を中心に診療するクリニックです。
訪れる患者さんの不安を柔らげ安心していただけるよう、患者さんを第一に考えた取り組みを日々行っています。


— 経営理念を教えてください


「安心して喜んで帰っていただける」ことです。
一人一人の治療で安心して幸せになっていければ、その地域(宜野湾市)の人たちの健康づくりに貢献することができます。

医療のことは難しいことが多いのですが、それをわかりやすく説明して納得してもらえように、言葉で伝えるとどうしても分かりずらいこともありますので、図や写真を取り入れた説明を行っています。


— 開業のキッカケを教えてください


さむら脳神経クリニック 佐村 博史院長

脳外科医を辞めたという経緯がありました。
私がまだ20代で大学病院に勤めていた頃、離島にも脳外科をつくりましょうという計画があったのですが、それが結局、2代目教授が就任した時にやめることになったのです。納得いかずわたしは、その当時の責任者である教授に反対をしたのですが、その後仕事がやりにくくなり結局大学病院の医局を辞めることになりました。

その後は縁がありお誘いを受けて別の病院にも勤めたのですが、新しく病院施設を作るのでやってみないか、というお誘いをいただいたことが開業するキッカケとなりました。現在のさむらクニックがあるこの場所ですね。

医者になり仕事をしているうちに、誰かに遠慮や気兼ねすることなく自分のやりたいことをやれる病院が欲しいという想いがありました。


— 開業して9年間はどうでしたか?


さむら脳神経クリニック 佐村 博史院長

準備なく開業してしまったので新規の患者さん作りから始め、まったくのゼロからととても厳しいスタートでした。また、自己資金も無く事業計画のみで銀行から借入をしての開業でしたので、当初は自分の給与を減らしたり、銀行からもお叱りを受けたりもしました(苦笑)。

そんな状況での開業でしたが患者さんに来ていただけたのは、やはりクチコミが1番でした。てぃーだブログを毎日書いていましたよ(これは本当です (笑))。てぃーだブログありがとうございます!

でもやはりココ(病院)が一番大切なので、患者さんにどうやってどうやって安心してもらえるか、満足してもらえるか、そこを大切に取り組みました。

最初の頃は8人の患者さん対応でヘトヘトでしたね。その後は仕組み作りを日夜改善していきました。どんな話し方をしたら患者さんが理解しやすいか、どんな資料で説明したら患者さんの理解を得られやすいか、新しい質問がきたらそれに対する答えを用意するために、資料を作成し取り組む、ということを日々積み重ねていきました。

次のステップでは作り上げた資料を元に、分かりやすく納得いただけるような説明を短時間で出来るようにしていくなどスピードの改善をスタッフにも協力してもらい、私だけで十分に説明できていないところは補足で説明してもらうという、スタッフとの連携を図り補えるようになっていきました。

さむら脳神経クリニック 佐村 博史院長
診察中の佐村 院長(写真は、さむら脳神経クリニックHPより)

そうして地道に患者さんを少しずつ増やしていきました。一人一人の患者さまとの対話をとても大切に対応することでした。内科と違ってまた来月、というような対応ではないので、また1年後にというようなスパンで対応します。

今は1日50人くらいの患者さんを対応しています。単純に8時間の50人で割ると1人約10分となりますが、検査の結果次第でもありますし、その方の質問の量にもよるので一人平均どれくらいというのはわかりませんね。

問診はそんなに時間は掛かりませんが、診断結果の説明は時間をしっかりとります。診断の意味もありますが治療的な意味もあります。
ただ正常です、だけでは意味がないのでしっかり説明をして患者さんに納得して、安心して帰ってもらえるように時間をとってお話しをしています。


— さむらクリニックの10年ビジョンを教えてください


さむら脳神経クリニック 佐村 博史院長

現在のスタッフは非常勤も含めて20名ほどおります。
この地域(浦添市、宜野湾市)には介護施設が足りないと思っていますので、5年後にはこの地域で介護施設を作りたいと考えています。

石垣に帰省したとき、仕事を辞めて叔母さんの介護をしているいとこの状況を見て疑問に思いました。

仕事の効率が上がるのは分業という仕組みがとても大切だと思います。介護の現状は、家庭負担のところがまだまだ多いと感じます。介護をしている人たちが介護の仕事もしながら自分の親も介護する、ということではなくてお互いの親も介護しながら自分の休みも取れる仕組みです。

介護専門職の方はもちろん、地域の人たちも一緒になり、「家庭」「専門施設」「地域」と連携しみんなが続けられる介護事業をつくっていきたいです。

安心して預けられない、あるいは金銭的に預けられない、様々な問題があると思います。現状は一人に負担が掛かりすぎていて介護している人もつぶれてしまいます。また、親を介護しないといけないという道徳観によって介護する側が押し潰される状況もよくないです。介護される側も介護する側も、みんな疲弊していっています。

そうならないためにも、仕事をしながら給与もしっかりもらい親の介護もできるという、みんなが続けられる環境つくりを行い、日本の復興をがんばってきたお年寄りたちが介護も満足に受けられないという環境を変えていきたいです。


— 一緒に働きたいと思う人物像を教えて下さい


さむら脳神経クリニック 佐村 博史院長

「自分のことは自分で自発的にやれる」「次の人、周囲の人に気配りができる」「思いやりをもってスタッフ同士のことも考えられる」人です。

家でできるのに職場ではやらないでは無く、外でも内でもやるべきことは自発的にしっかりやれる、そういう「大人」の人と一緒に仕事をしたいと思います。

私たちは社員教育にも力を入れています。
社内問題の課題解決に向けての内容と、管理職のスタッフ向けでは目標管理作りや、目標達成に向けての内容をコンサルの方にも入って頂いています。

また、若い人たちとのコミュニケーションの取り方についてとても大切にしたいと思っていますので、LINEなどコミュニケーションツールとして取り入れ活用したいです。ブログやSNSを積極的に使うのは個人的にも好きではありますが、縦のつながりというよりは横のつながりとして柔軟なつながりを大切にしたいです。

「ジョブ」と「キャリア」と「コーリング」

ジョブは”金を稼ぐ”ため、キャリアは”上昇志向”、コーリングは”天職”。天職は自分で創り上げるもの、築き上げるものだと私は思っています。


— 未来のスタッフへ・沖縄の若者へメッセージ


さむら脳神経クリニック 佐村 博史院長

未来って自分の意識で創り上げられるもの、作り変えられるものだと思います。
人口が減少していっているから、人材不足と言われていますが、増やそうと思えば増やせられるものだと思います。国民の大多数が減ると思えば減りますが、増えると思えば増えるんですよ、たぶん。増えるようにすればよいのですよ。

日本で若者にアンケートを取ると子供を産みたいとの回答が7割くらいあります。欧米諸国はもっと低いと思いますが、日本は産みたいのに産めない理由があるんですよね。

低賃金で生活ができないから。
自分一人の生活でも疲労困憊しているから。

自分の輝かしい未来は自分で掴み取らないといけないと思っていますし、自分の「意思表示」、自分の「目標設定」がとても大切です。


「未来は掴み取るもの創り出すもの」です。
そして、先人から受け継いだ「恩恵」は繋いでいくものです。自分で思い描いて行動できる、そういう若い人たちが増えて行くと良いなと思います。

氏名:佐村 博史(さむら ひろふみ)
年齢:54歳
出身地:石垣市
出身校:国立大学法人琉球大学医学部>学校法人海星学園 海星中学校>海星高校
趣味:ラグビー専用のジャージ集め(学生時代はラグビー部です)
特技:今はとくに無し
最近観た映画:born,bone,墓音。
好きな作家:筒井康隆
好きなマンガ:北斗の拳
好きな音楽:ポール・サイモン
好きなお酒:ビール全般
行きつけのお店:La Gare(ラ.ガール)|那覇市、魚処 苫屋 (ウオドコロ トマヤ)|那覇市
いま一番ほしいもの:自由な時間

【さむら脳神経クリニック】
■HP:http://www.samura-clinic.com/
■本店所在地:〒901-2226 沖縄県宜野湾市嘉数2丁目2−1 広栄メディカルビル 1F 地図
■事業内容:脳神経外科
■佐村医院長ブログ:https://samura001.ti-da.net/
■スタッフブログ:https://samustaff.ti-da.net/

『“安心して帰っていただける”地域の人たちの健康づくりに貢献』さむら脳神経クリニック|佐村 博史 院長










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